乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

乳がん手術+同時再建終了後  痛みや吐き気 わずらわしかったこと

 

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乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘+エキスパンダー挿入手術後の体の様子

 

手術後の痛みは?

 手術が終了し、病室に戻って来てから翌日の朝方まで、痛みは一切感じなかった。麻酔のせいなのか、体力の消耗からか、思考能力もなくダラ~と時間の感覚がないまま過ごした。時折襲ってくる睡魔が来ても深い睡眠には入れず数秒でフッと戻される感じを何度も繰り返した。寝てたのか起きてたのか分からない感じ。手術後は水分制限で我慢する苦しみがあるのかな?と思ったけど、特に水分を欲しがることもなく過ごせた。手術後どれくらい経ってからか覚えていないけど、おそらく夜?寝たまま口を湿らす程度のうがいをさせてもらったことは覚えている。

 

乳がん手術後の吐き気

 病室には吐き気が出た時の為に容器が用意されていたが、それも出番はなかった。母が乳がん手術をした時は手術の翌朝、体を起こした時に嘔吐した。私は入院中吐くことは一度もなかった。とりあえず吐き気がなくって良かった。

 

一番わずらわしかったこと

 足に付けられた血栓予防の為の機械が時間と共に不快感を強く感じるようになった。ブオ~ン、プッシュ―、ブォ~ン、プッシュ―と音を出して足を締め付けては緩めるを繰り返す。音もうるさいし、装着された足が固定されてる為、身動きができず腰も痛くなってくる。足も汗ばんで蒸れてきて深夜から、わずらわしさが強まり、これを付けてる限り眠れないと思うようになった。

 

足を引っこ抜いた解放感

 最初は装着された血栓予防の機械の中で足をモゾモゾと動かすだけだったけど。我慢できず足を引っこ抜いた。抜けた片足の解放感が気持ち良く、もう片方も引っこ抜いてしまおうか考えながら足を動かしていると、警報音が鳴り始めた。ナースコールをすれば装着し直されると思いナースコールはせず、警報音を聞き続けた。警報音に気付いたの看護師さんが暗闇の部屋の中、装着し直し出て行った。だけどしばらく経つと、足の不快は我慢できず両足引っこ抜いた。鳴り響く警報音、看護師が入って来た時申し訳ない思いで「すみません。我慢できず抜いちゃいました」とかすれ声で謝ると「もう取っちゃおうか?音もうるさいし、わずらわしいでしょ?」と外してくれた。

 

点滴と相性が悪い血管

 足が自由になり、布団を足でめくってみたり足を回したり。膝を立てたり自由である足が気持ちいい。その時、生理が来た感覚があった。あー来ちゃった。オムツパット大きかったから大丈夫かな。下半身には尿の管が、左腕には点滴、右胸にはドレーン。ベッドで横たわるだけの私には今はどうすることも出来ない。足の機械を外してもらった時、看護師さんにリップクリームが入ったポーチを枕元に置いてもらった。ポーチのファスナーを開け乾燥した唇にリップクリームを塗っていると、腕に冷たい感覚。点滴が漏れはじめた。ナースコールで看護師さんを呼び、点滴が漏れてることを告げる。「刺し直そうか」と刺せそうな血管を探し始める。朝も上手く刺さらず刺し直したことを告げ、失敗した腕の痕跡を見て「ちょっと先生に確認するね」と部屋を出て行った。「点滴もあと少しだけだったから、点滴外して良いって」の言葉に喜ぶ。腕も足も自由だ。熱が出て汗をかいていたのか、看護師さんが暖かいおしぼりで顔を拭いてくれたのが気持ち良かった。ブラインドで閉じられていても外の空が薄く明るくなり始めてるのが分かるころには頭の回転も普通に戻り朝食まだかな~と食べ物のことを考えるまで回復していた。