乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

乳がん腫瘍マーカーCA15-3 入院中術後初の採血

 

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入院中に一度は拒否した腫瘍マーカーの採血。

 

腫瘍マーカーCA15-3に挑む

 担当医が腫瘍マーカーを測ろうと言った日から数日後の朝、今日、採血してもらおうと決めた。乳がん手術後、次に待ち受けるは病理検査の結果と構えていたものの、担当医の腫瘍マーカーを測ろうという予想していなかった言葉に心の準備が間に合わず拒否した。測らなければ始まらないか・・・と心の準備?開き直り?ができ、午後になったら採血を申し出ようと決めた。

 

そう思ってもなかなか言い出せない

午後になっても腫瘍マーカーが変わらず3桁だったり、上がってたりと結果が悪かったらと考えると、なかなか言い出せず、夕方になろうとしていた。西日がさす蒸し暑い病室を出て院内カフェに行った。ノンカフェインにします!と精神科の先生には言ったけど、アイスコーヒーを頼み、設置されている長ベンチに腰を下ろし外を眺める。夕日が沈んでしまうよ。今日が終わってしまうよ。とほぼ残っているアイスコーヒーを持ち、パン2つとスープを追加で買って病室へ向かった。病棟の廊下で担当医の姿を見つける。なんというタイミングだ。

「先生、腫瘍マーカー測って」まさかの私の言葉に驚いた表情「測る?わかった。いつ?明日?」「今測って。今」私自身、先延ばしにしたら気が変わってしまいそうだった。「今?今?分かった」と病室で採血されるのを待った。すぐに採血しに来てくれるかと思ったけど、来ない。買って来たスープを飲んで待った。ミネストローネを味わう余裕もなく腫瘍マーカーのことを考えていた。しばらく経ってから看護師が採血しにやってきた。

 

腫瘍マーカーの結果を知りたいのか知りたくないのか

結果を待つ間、落ち着かない。どれくらいで結果がでるの?もうすぐ夕食だというのに落ち着かず買ってきたパンを1つ食べる。

遅い、遅い、遅い。夕食も食べ終わったのに、まだ結果が来ない。遅い時間の採血だったから結果は明日の回診時に教えてくれるの?やっぱり結果が悪かったからすぐに教えに来ないんだ。いい結果だったら、きっとすぐ伝えにくるはず。先生はそんなに暇じゃないか。もしかして、もう帰っちゃった?夕食を食べたばかりだと言うのに買って来た残りのパンを食べる。何かしてないと落ち着かない。そんな時の為に買ったパンだ。

 

 乳がん手術後初のCA 15−3の結果は

病室のドアが開くと、担当医がいつもより大きな声で私の名前を呼ぶ。返事をすると共にカーテンが開き「下がってたよ!下がってた!」と言いながら近づいて来た。「いくつ!」と聞く。「48!下がってたよ!」48の数字を聞いて先生のようなテンションにはなれない。(基準値23以下)「48じゃダメじゃん・・・」「でも手術してここまで一気に下がってたってことは、原因は乳がんの腫瘍だったってことだと思う、これからもっと下がるかもしれないよ」「本当・・?」と微妙な数値で喜べない。ちなみにCEAの腫瘍マーカーは4。

 

乳がん腫瘍マーカーCA15−3が高い患者さん

「48って・・CA15−3が40台で転移が見つかったという方のブログの方もいたし・・・」と言うと「腫瘍マーカーは人それぞれだから。僕の患者さんで、CA 15−3の腫瘍マーカーが基準値を超えて高い人がいるけど、もう何年もどこにも転移が見つからない人もいるんだよ。だからそれはその人の基準値として見てる」と希望言葉。「その方の数値はいくつくらい?」「いつも30あたりかな」「やっぱり私より低い・・・」と落ち込む。「でもまだ下がるかもしれないよ」と再度希望をもらう。

下がったのは、喜ばしいけれど、基準値を超えているので不安は消えない。私の手術後初のCA15−3の腫瘍マーカーは不安を残す形の結果だった。