乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

退院は突然決まり普通はお迎えに来るものなのか?独身女の退院は

 

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明日ドレーンがとれる予定と言われていたのが、その日の夕方にドレーンがとれ、術後エキスパンダーの入った胸との対面を果たした。

 

退院は突然決まる

夕食前、乳腺外科の担当医に「ドレーンとれたんでしょ?明日退院ね」と言われる。退院の目安はドレーンが外れたらとわかっていたけど、突然すぎてビックリするというか、荷物まとめるのが面倒だわ・・・。と思ったのが正直なところ。こんなに突然退院と言われると、お迎えに来る側のスケジュールは関係なしね。独身女、実家の両親には内緒にしている乳がん。迎えに来られるか期待せずに彼に電話をかけた。「明日の夕方なら迎えに行けるかもしれないけど、病院って何時までいられるんだ?」と聞かれ確認して折り返すと電話を切った。

 

病院という職場も人間関係いろいろありそう

いいところに看護師さんが病室に入って来たので、明日は何時までに退院すればいいのかと聞くとキョトンとしている。「明日、退院なんです。それから毎日の消毒とかって退院後も必要ならやり方を教えて欲しい」と告げると「え?明日退院?!」と看護師が驚いている。そこに病棟婦長がやって来た。「誰が退院なんて言ったんですか?」と婦長も驚き乳腺外科の担当医に確認を取りに出て行った。

私にしてみれば患者でいるだけのただの病院だけど、看護師や先生にとったらここは職場。どこの職場でも人間関係がいろいろあるものだ。入院中、私にとってはどの科の先生も優しい先生に見えても、隣で指示を受けテープやガーゼを渡す看護師さんの顔はこわばっているのが見えたり、看護師さんとの婚活話で、医者と結婚したら?と勧めると「医者だけは絶対に嫌だ!」とものすごい拒絶。洗髪をしてもらってる最中に介護士さんの止まらない不満話を聞くのもそれはそれで楽しかった。人間関係どこでもいろいろあるものだ。

 

退院日変更

婦長が担当医を連れて病室に戻って来た。「乳がん手術をした方はドレーンがとれたら、リハビリテーションを受けてもらってからの退院なんですね。明日は午後からリハビリテーションを受けて頂いて翌日退院でよろしいでしょうか?」と婦長が私に説明すると担当医は「じゃあ、退院は明後日ね」と一言告げて部屋を出て行った。

もしかするとだけど、担当医は不眠生活の私を見かねて、ドレーンがとれたなら1日でも早く退院させてあげようと思ってくれたのかな?

 

退院日には迎えに来れない

明後日の退院日に彼は来れないということで、明日の夕方に荷物を取りに来てもらうことにした。ローラーがついているキャリケースは便利なので、彼には預けず退院日当日まで使う洗面道具、タオル、脱いだパジャマ、メイク道具をキャリケースに入れて一人でタクシーで帰ることにした。それ以外の不要な荷物を彼に持って帰ってもらった。

 

退院はお迎えに来るのが普通なのか

退院日の朝「お迎えは何時頃いらっしゃいますか?」と当たり前のように看護師さんに聞かれる。私は乳がんのことを私の口からは彼氏、弟、勤めていた会社の社長、高校時代からの男友達1人しか話していなかった。「お迎えは来ないので、一人で帰ります」というと「えー?大丈夫ですか?」と心配される。家族が迎えに来れる日を希望して退院を伸ばす方もいるようだ。独身、一人暮らしの女にとってみれば、術後だろうが、乳がんだろが、家に帰れば食事の支度、買い物、食器洗いも全て一人でしなければならない。荷物がほとんど入ってない軽いキャリーバックを転がしてタクシーに乗るだけのことが一人でできなくて、退院後どうなる?の世界だ。それでも看護師さんは心配してくれてタクシーまで荷物持って行きますよ。と気遣ってくれようとした。軽いし大丈夫です。お世話になりましたと独身女は退院した。