乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

いよいよ 乳がん手術+同時再建2

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手術台に横になり、麻酔が掛けられるのを待つ

 

点滴が落ちてない?

 手術室の前で麻酔科医が点滴を、物珍しそうに上から下から点滴を見ていたのはの、点滴の落ちが悪いのか何やら不備があったようだ。「刺し直すかな」と麻酔科医の言葉に、えー!!また!!と心の声が漏れそうだった。麻酔科医と担当医が聞きなれない用語で話している。点滴の刺さった左腕をひっぱったり、伸ばしたり。テープで止めて固定し、刺し直さなくて良いことにホッとする。麻酔科医の先生すぐに点滴の不備に気が付いたんだ。なんかすごい。

 

麻酔が掛る瞬間

 手術室では音楽が掛っていた。クラッシクだったか、洋楽だったかも覚えていない。聞き入る心の余裕はない。「これからね。麻酔入れるからね。そしたら眠くなるからね」と男性麻酔科医が頭の上から説明した。右横にいる担当医の顔を見ながら、うん。うん。頷く。点滴から腕の中に入っていく感覚があり「腕が・・」と頭を傾け左腕を見る。頭の右横にいる看護師が「大丈夫ですよ!少し腕に違和感があるかもしれないですけど大丈夫ですよ」と声を掛けられ上を見つめ直す。目より先に耳の感覚が無くなって来たホワ~と頭の後ろから無音に覆われていく。音が塞がれていくイヤな感覚に助けてという気持ちで「耳が、耳が!!」マスクの中でコモル声、声も出しづらい涙を滲ませながら頭を横に振る。担当医が「どうした?」と耳を傾けようとしてくれた。そこで記憶はない。

 

何分寝ました?

 名前を呼ばれながら「手術終わりましたからね」と着替えなのか、布団なのか、何かをされている。麻酔が効いて3分ぐらいで起こされた感じだ。もう終わったの?と全身、頭ボーっとしている。ベットを動かされて運ばれていく。弟が並んで歩いているのが分かる。個室の病室に戻って来た。全身の脱力感。電気毛布が掛けられていたんだろうか。暖かさが気持ちよかった。

 

MRI禁止カード

 弟が「お姉ちゃん次の手術までMRI禁止だって。MRI禁止って書いてあるカード先生から渡されたからお姉ちゃんの財布にしまっておくからね」の言葉に頷く。少しずつ言葉が喋れるようになってくる。「冷蔵庫の中、飲み物飲んで」「何か食べた?下に食堂も売店もあるからね」「冷蔵庫にゼリー入ってるから食べな」「何か食べたいなら、財布からお金とって買っておいで」いくつかの言葉を虚ろ虚ろペラペラと喋っていた記憶はある。寝てたのか、時間が経ったのか、分らない。「お姉ちゃんは大丈夫だから帰っていいからね」「うん、もう少しいるよ」時間の感覚がないまま病室で弟と過ごした。