乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

いよいよ乳がん手術+同時再建手術

 

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「そろそろ、手術室へ向かいましょう」と看護師が呼びに来た。

 

手術室へ向かう

 手術着に着替え、血栓予防の靴下、帽子を被り、点滴棒を転がしながら、看護師さん、弟とエレベーターに歩いて向かった。足が重い。手術室のある2階へ降り、弟とは家族待合室と手術室入口の間ででさようなら。沢山の方たちが手術をしているんだろう。家族待合室で待つ大勢の姿が見えた。

 

身柄引き渡し

 手術室の扉を入ると、手術看護師と麻酔科医の3名が待っていた。病棟看護師から手術看護師へ私の身柄の引き継ぎが行われた。名前と生年月日を名乗り、リストバンドと確認する。確認している間、麻酔科医が点滴を上から下から屈んだり背伸びしながら覗き込んでいる。そんなにこの点滴は珍しいものなのか?上から下から覗いている麻酔科医の行動の方が私にとっては珍しい。

 

T字体のハプニング

 手術室へ入ると、麻酔科医、看護師は、それぞれの配置につき作業を始めた「ここへ寝てください」と案内された手術台へ向かおうとした時、T字体がスルリとほどけ、慌てて手で押さえこむ「T字体がほどけちゃった!」と後ろを向いて、直そうとするも手術着をまくり上げなければ上手く直せない。「大丈夫ですよ。どうせ、取っちゃうので」と看護師さんの言葉に「じゃぁ、いいっか」と手と股の筋肉でT字体を押さえながら間抜けな姿で歩く。手術台へあがり、後ろで縛ってある手術着をほどかれ、仰向けに寝転んだ。手術が始まれば取ってしまうというT字体だけど、やっぱり恥ずかしい。掛けられている手術着の中で直した。ほどけたのが、手術室で良かった。エレベーターなんかでほどけたら本当に恥ずかしい。

 

 

麻酔が切れたらどうなの?

 頭の上で作業している麻酔科の男性医師に「先生、手術が終わって麻酔が切れたら、すごい痛いのかな?」と聞くと「目が覚めてすぐに痛い!とは感じないよ。ボーっとしてると思う。ただ、時間が経つにつれて痛みが出る人もいるし、やっぱり体を切除するから、今までの感覚と同じじゃないよね。痛みは日を追うごとに消えてく感じだね」そうだよねと深いため息をついた。この手術室を出るころ、私の貧乳のチッパイはなくなってるんだ。これで本当にさようならと胸を握り閉める。

 

聞きたい言葉は大丈夫

 手術着を着た担当医が現れた。初めて見る先生の手術着に、あ、本当に手術されてしまうんだ。と実感する。半袖の手術着から出た担当医の腕を見て色白~。先生真っ白だな。手術着、強烈な緑。先生、緑色似合わない。と、同時にいろんなことを感じた。「大丈夫?泣いてない?」と今までの私の泣きっぷりを見て来た担当医に話しかけられ「大丈夫だけど、もうここに来るだけで精一杯。朝から麻酔でも催眠術でも掛けてもらい感じだった」というと、担当医は「こういう時は、僕だって怖いとかは言っちゃいけないんだよね。大丈夫、大丈夫だから」と針生検での先生は怖いなんて言わないでという私の言葉を覚えていてくれたようだ。うんうんと頷きながら担当医と目を合わせて笑った。

 

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