乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

乳がん手術当日 手術準備

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2017年10月下旬、朝9時30分から乳がん摘出+エキスパンダー手術。手術前夜に担当医にシコリが大きいことを告げ5センチ超えてるかも?と不安のまま、ほとんど寝れることなく雨降りの朝を迎えた。 

 

久しぶりの再会は乳がん手術日病室で

 遠くに住んでいる訳ではないけど、年も離れ、性別も違う弟とは昔から共通の話題がなかった。正月実家で会ったきり、久しぶりの再会は乳がん手術日、病室での再会となってしまった。「もしも、万が一お姉ちゃんに何かあったら、父さんと母さんに渡して」と昨夜病室で書いた一通の手紙を託した。手術中に万が一のことがあり、娘が乳がんで、手術を受けてると聞けば突然の知らせに気が動転し「なぜ言わなかったんだ!」と弟を責めるに違いない。全ては私がお願いしたことと懺悔の手紙を書いた。

 

乳がん手術当日朝の回診 

 担当医が「おはよう」と病室に入って来た。「いよいよ今日だね。寝れた?」「ぜんぜん眠れなかった」と言うと「大丈夫。イヤでも、手術中麻酔で寝かされちゃうから。じゃあ、あとでね」と部屋を出て行った。手術当日にもなれば、腫瘍マーカーの高値やシコリの大きさなどの不安は考えることなく、手術が何事もなく無事に終わることへの思いへ変わっていった。ただ手術までの緊張感、今すぐにでも麻酔で眠らせてくれてもいいよ。とも思った。

 

T字体ってどうやるの?

 「そろそろ、お支度しましょうか?」と看護師さんが術着を持ってきた。いつ生理が来てもおかしくない状態だったことは担当医にも看護士さんにも告げていたので、T字体の下にオムツパットをあてることになった。部屋で独り術着に着替えるも、T字体をどうするのかわからない。看護師さん呼ぼう。とナースコール。10年前、乳がん手術を受ける母が着替えのカーテンの中で「あれ?これどうするの?わからないわ。これが前?後ろからかしら?ダメだ看護師さん呼ぶわ」とアタフタしてた光景が頭に浮かんだ。皆、教わらずにスンナリと装着できるものなんだろうか?

 

点滴針痛いです

 「点滴の準備をさせてくださいね」と看護師さんが左腕を見て「う~ん。どうしよう・・ここ、ここかなぁ・・」と刺す場所を探している。私の苦手な点滴。深呼吸をしながら気を落ち着かせる。「ここに刺しますね」と刺したものの、血管に入らず「痛い!」と思わず声が出た。違う場所に刺し直し。採血針さえも刺しにくい血管、太い点滴針は尚更差しにくいのだろう。失敗した辺りがしばらく痛かった。こんな日はどんな小さな失敗もイヤなものだ。病室から眺める外の雨もイヤだったな。