乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

エキスパンダーの胸の不快感

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乳がん手術直後は同時再建のエキスパンダーの小さな膨らみによって、胸の喪失感は、かなり少なく済んだと思う。

 

手術後の乳首の様子

乳頭、乳輪温存皮下乳腺全摘手術プラス同時再建手術の退院後、乳首がガサガサと皮が毛羽立つような感じになり、担当医の指示通り、消毒用の軟膏を乳首に塗って過ごした。退院後しばらくは、お風呂上がりに消毒をする度に健全の乳首や乳輪の色より濃い色になっているガサガサの乳首が気になったが、日を追うごとにガサガサと荒れた乳首は改善し、乳輪の色も少しづつ健全と同じ色になっていった。

 

エキスパンダーへの注入は大きな注射器

乳がん手術の退位後、エキスパンダーへの注入を何度か繰り返し、シリコン入れ替え手術に向け胸を少しづつ大きくする。初めての注入時、診察室のベッドで胸を曝け出し形成外科の先生の準備を待っていると、大きな注射器を持って現れた。「先生、ちょ、ちょっと待って!それ胸に刺すの?!」とあまりにも大きな注射器に驚く。「大丈夫、大丈夫。痛くないから」と注入されたが痛くない。

 

注入回数を重ねるごとに胸に圧迫感

最初の数回は注入した分、胸の大きさの変化はあるものの、胸の苦しさは最初と変わらなかった。診察の度に「どうですか?前回注入したあと、苦しさなどは有りましたか?」と聞かれ「大丈夫です」と答えていたが、回数を重ねるごとに胸の圧迫感、不快感が増す。特に、夜寝る時。うつぶせ寝はできないし、エキスパンダーの入った右側を下にして横に寝るのも寝にくい。仰向けと左横向きの繰り返し。

 

睡眠時エキスパンダーの圧迫感は枕やクッションで軽減

胸の圧迫感で寝るのが辛い時、右肩から腰にかけて枕やクッションを体の下にハサミ、体全体を健全の胸の左側に傾ける状態で寝ることで少し楽に感じた。それでも、寝にくい時は、リクライニングソファーで体を起こした状態で横になった。再建手術を受ける前、先生に、胸を大きくしたいと相談した時「大きいのは大きいので、色々大変なことも沢山あるんですよ」と言ってた先生の言葉がわかった気がする。胸の不快感で寝つきが悪かった。

 

人生初めての巨乳になる

再建手術の術前説明で、エキスパンダーを挿入し、注入を繰り返して胸を倍ぐらいの大きさに膨らませるとは聞いていたが、最後の注入後には、想像もしなかったほどの巨乳になった。片方の胸だけパーンと大きな硬い風船がハリついている状態だ。彼氏にその胸を見せた時「それはエキスパンダーが辛いって言ってるのが分かる。痛そう・・・」と口にした。弟と極わずかな知り合いにしか乳がんの報告をしてない私にとって、Tシャツや薄着で過ごす夏でなくて良かった。不自然な胸の大きさで周りにバレると心配するほど胸は大きくなった。エキスパンダーで、出来上がった人生初めての巨乳姿、見るからに硬そうなパンパンになった胸、しかも片胸だけの巨乳姿は左の健全の胸が、いかに貧素なものかを際立たせた。アンバランスな期間限定の硬い巨乳が出来上がった。