乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

乳がん手術+同時再建手術 翌日 最初の試練

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乳がん手術を終えて初めての朝が来た。手術当日は雨だったけど、上げてくれたブライドからの景色は青空が広がっていた。

 

乳がん手術後の最初の試練

 待ち受けていたのはトイレの試練。「体を起こして自分でトイレに行けなければ尿管は外せないけどどうする?」と優しい微笑みで看護師さんに問われる。「行きまーす!!」尿管を外して歩きたい、T字体&オムツから用意していた生理用ナプキンを張り付けたショーツに履き替えさせてもらった。「さぁ!頑張ろうか!」と体を起こす。リクライニングベッドがあるから余裕と思ったが、やはり傷口は痛むもので、リクライニングベッドから体を離す数センチが辛い。たった数センチが辛いのだ。ゆっくり時間を掛けて立ち上がり看護師さんに手を引いてもらいトイレまでたどり着き用を足し、次は洗面台へ向かった。

 

利き手側だから?

 術後最初の歯磨きが、物凄くやりにくく左手で試みるも、またそれもやりにくい。顔を洗うのも手の行動範囲が狭く。洗顔料を泡立てるなんて気にもなれず、ほぼ左手片手水洗いで済ませた。トイレでの下着の上げ下げ、トイレットペーパーを切る少しの力さえも右胸患部に鈍痛を感じた。

 

若いと言われても喜べない

 最初のトイレまでは看護師さんに手を引いてもらったが、すぐになれ、一人で部屋の中を歩きまわれるようになる。凄まじい寝癖のため、ブラシに水を付け左手で洗面台で寝癖を直していると、形成外科の先生の回診が「おー凄い。もう歩き回れますか?さすが若いから回復も早いですねー」と言われる。乳がんになって乳腺外科、形成外科の診察時、病棟看護師さんからも『若い』という言葉が聞かれ、ちょっと嬉しい気もした。「もう40過ぎて若くないですよ」と言うと「20代、30代の若年性乳がんの方もいるけれど、40代での乳がん患者さんは若い方なのよー」と言われた。癌患者の中では若いということか。う~ん喜べない。

 

これ罰ゲームでしょ 

 形成外科の先生の朝の回診で折角起きたのに、またベッドに横になり患部の消毒。胸に貼ってあるテープを先生が勢いよく剥がしたので悲鳴をあげた。その後も毎朝の消毒、看護師さんの交代の引き継ぎの度に患部確認に傷口のテープを剥がされ、息を止め痛みに耐る。テープを剥がす刺激が地味に痛いのだ。術後2,3日は特に痛かった看護師さんに「これ罰ゲームみたいね」と笑いながら話した。