乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

形成外科でシリコンをさわる

 

f:id:forsomeone:20180624001535j:plain

皮下乳房全摘手術+同時再建を受けた大学病院では、初めに乳腺外科の先生が手術して癌を摘出した後、形成外科の先生にバトンタッチし、エキスパンダーの挿入手術をする手術でした。

 

形成外科の先生もニコニコ

 形成外科で初めての診察時「再建手術希望ですね」優しそうな年配の先生が迎えてくれてた。自家組織を使った再建方法とシリコンインプラントを使った再建方法の説明を聞き「でも、先生、私余分な脂肪ないから、シリコンで再建したいんですけど、貧乳でも再建できますか?」と確認した。「大丈夫ですよ~」と笑顔で答えてくれる。これまで大きな病気もなく、大学病院などの大きな病院に掛るのは20年ぶり、乳腺外科の担当医といい、形成外科の先生といい、大学病院の先生ってどこの科もこんな愛想がいいの?と思った。

 

シリコンの感触にホッ

「これがシリコンね」とシリコンを渡され触った瞬間「やわらか~い!!」と自然に笑顔になった。「でもね、お胸に入れると、皮膚もあるし、もう少し感触は固く感じるかな。結構強く握っても大丈夫そうでしょう?」とニギニギと潰してみる。「うん。丈夫そう!!もっと硬いものだと思った!!こんなに柔らかいんだ!!」小さな貧乳の自己パイよりもフワっとした柔らかい感触に嬉しくなった。

 

シリコンの注意として

 必ず10年ではないけれど、10年ほどで劣化して入替えになる。沢山のシリコンのサイズや形から合う物を入れるが、所詮既製品、健全の胸と全く同じようにはならず位置や大きさなどのズレがでる。そんな注意をもらった。感触も大きさも今までの胸と同じようになるには難しいということだ。

 

 大きくなりたい胸

どうせ、貧乳パイがなくなって既成パイになるのなら「先生、おっぱい大きくならない?」と聞いてみた。「大きいは大きいで大変なんんですよ。シリコンを入れる前にエキスパンダーを入れて、お水を少しずつ注入して行くんだけど、倍くらいの大きさになるまで注入していくから大変な人もいるんですよ」とニコニコで答えてくれた。他の方のブログでは、シリコン再建手術と健全の胸の豊胸手術を一緒に行える病院もあるようだけど、ここの大学病院は豊胸手術などは行っていないようだ。残念。

 

 とりあえず入れてみる

 豊胸できないのか~とちょっと残念。再建手術だけを他の病院で行う方法もあるけれど、手術の回数が増えるのは面倒。安くない豊胸分のお金も掛るし。それに、何より頭の中は乳がんのことでいっぱい。とりあえず再建もこの大学病院でお願いして、出来上がりが不満なら他の病院でやり直せばいい。パイはいつでも何とかなる!まずは乳がん!と予定通り同時再建を希望した。乳がんの手術を前に怖い思いばかりの診察の中、唯一シリコンを触った時、その柔らかい感触に自然と笑顔になれた。私にとって間違いなく手術までの希望には繋がった。