乳がんカフェ

2017年大きなシコリが出現し乳がん摘出手術を受けました。乳がん手術を終えても怖さはいつもどこかにあります。まだ慣れないシリコンおっぱいと共に、ひと息つきながら経過を綴っていきます

PET-CTの検査結果

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吐き気と腹痛で入院し、退院した翌日所沢へPET-CTを受けに行って来た。1週間後、結果を聞きに大学病院へ訪れた。

 

心がもたない

 シコリを見つけて乳腺外科での初診、針生検、MRI、CTの結果、腫瘍マーカーの再検結果。もう何度ハンドタオルを握りしめ待合室で待つことをしたか。結果を聞くのが怖い。もう、心がいっぱいいっぱい。乳がん告知をされ、乳がんは確定しているのに、告知時は非浸潤がんステージ0と言われてたものが今度は転移探しのPET-CT、遠隔転移があればステージは4・・・気が狂いそう。待合室で心の限界を感じていた。

 

検査結果報告書

 名前が呼ばれ診察室へ入る。担当医に「こんにちは、お願いします」の挨拶と共に、涙が滲む。タオルで口元を抑えながら椅子に座る。「調子はどう?」机の上のPET-CTの封筒が目についた「もう・・・怖い」と声もまともに出すこともできず、涙目の私に対し、担当医はいつも通りニコニコしている。「今日はPETの結果届いているからね」と封筒を見せられ「転移・・・転移ありましたか?」と声を震わせ問う。「まだ、僕も見てない。一緒に見ようと思って」と封筒から冊子状の結果を取り出した。『検査結果のご報告書』と書かれ私の名前が書いてある。これを開けば結果を突きつけられる。怖くて開いて欲しくない「もう、イヤだ!!」と声をあげて泣く。

 

検査結果を言わないで

 乳がんの確定診断を受けたM病院の医師は笑いもしない声の大きく、なんとなく”圧”を感じる苦手な先生。 大学病院に転院して担当医になったこの先生はいつもニコニコしている先生。「もう、イヤだー!」と結果を見る前から泣き喚く私に「まだ結果見てないのに、なんで、そんなに泣くの?」と笑顔で言う。「だって、怖い・・先生は先生の体じゃないから怖くないんだよ」顔をタオルで覆い泣く。泣き喚く私の声が他の診察室や処置室へ漏れないように、診察内のドアを閉め「わかった。わかった。じゃ、僕が先に見て結果を伝えるよ。いい?」「いやー!もう聞きたくない!」

 

号泣

 「もう、そんな泣かないで。結果見よう」と椅子を近づけ横並びになりなり結果報告書を真ん中に置く。子供の頃、教科書を忘れた時、隣の子に見せてもらってる状態。「開くよ、いい?開くよ」開いた瞬間、私の目の前に移ったのは赤と緑に写るどこかの断面図「あー!!赤い!いやだ!!」担当医より早く見つけた赤い断面図を指し、すぐさまタオルで目を隠し声を出して泣いた。担当医は真ん中に置いた報告書をサッと取り上げ確認。報告書をめくる音。呼吸も乱れ泣いている私に「でも、見て見て!」と声を掛けて来た。溢れだす涙に顔を上げることもできない。もう何も見たくない、聞きたくないと首を横に振る。

 

 赤く光るPET-CT

 「赤く光る部分はお腹なんだけど」やっぱり腸の癌?とタオルで顔を隠し、もう何も聞きたくないと泣き続ける私に「ここ見て、ここにね、子宮筋腫でもこのくらい集積することがありますMRIで検査をって書かれてるんだよ!」の言葉に、やっと、顔をあげることができた。乳がんが見つかる半年前に子宮筋腫があるね、腺筋症の疑いもありと産婦人科で言われていた。筋腫がある場所、腺筋症がある場所を産婦人科で教えてもらっていたので「ここに筋腫が、それと腺筋症の疑いと言われます」と担当医に伝えると断面図の場所と一致。そしてPET-CT撮影日はドンピシャリで生理だった。

 

心配だな・・・

 その他PET-CT検査結果報告書に書かれていたのは、右胸が原発巣と思われる。他に異常集積は認められない。と書かれていた。子宮はこっちの大学病院の婦人科に回してもらうか、以前、通ったクリニックで診てもらうか、とりあえず乳がん手術が落ち着いたら、経過観察の検査します。と伝え保留の形にした。担当医は初診時から泣き疲れた私、そして今回の号泣ぷりを見て「手術大丈夫かなー?耐えられる?心配だな・・・」「念のためにね、手術前に左胸のシコリも、針生検しときたいんだけど、大丈夫かな・・・泣かないかな」と担当医には私とは違う不安を与えてしまったよう。2日後針生検の予約を入れた。